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一つの音と 一つの音と 一つの音と･･･
重なり合って 響きが生まれる
一つの音では出せない音が
出せない深みが
音を足すことによって生まれるのだ
そして一つ一つの音は 皆同じではいけない
いろいろな音がないとおもしろくない
すてきな響きがうまれますように
思い出すのは優しいまなざし
真綿みたいにやわらかく
でも徐々に締め付けられるように
気がつかないうちにちょっとずつ ちょっとずつ
自由を 好奇心を 行動力を奪われていく
アナタトイレバ ナニモイラナイ
恋をすれば強くなるって人は言うけれど
私はどんどん臆病になっていった
ぬるま湯のような心地よさ
そこからどうしても抜け出せずに
今となっては思い出の中の一部に
私はそっとふたをする
あたたかい光の中にいた
いつも笑っていた
あなたのそばは心地よく
私はいつでもくつろいでいた
本音を話せて
嫌みも言えて
愚痴もこぼせて
最後にはつよくなれた
思い出すとまぶたの裏には
光
しずかに光る思い出
「君といるとつらかった。」
全ては私の錯覚だったのだろうか？
裏返る心
聞こえない悲鳴
きりきりとイヤな音を立てる耳鳴りの中で
私は思い出自体を消去しようとする
デリートキーで全てを消せれば
どんなに楽かしれないのに
私は泣かなくても良いのだろうか
死がふたりをわかつまで
泣かなくても良いのだろうか
私はどうしても永遠を信じることができず
首を傾げた
この世に永遠なんてモノが存在するのだろうか？
それに形があってもなくても
けれどもあなたがまっすぐな目をして言うから
私はもう少しだまされたふりを続けよう
永遠を信じるふりを
彼女がにっこり微笑めば
みんなくらりときてしまう
上手にウインクできないが
両目のウインクがかわいい
かわいいあの子を
みんなが欲しがっている
わたしがどんなに頑張っても
しょせんかなわぬこの思い
誰も知られず 人知れず
眠らせようと思っていたのに
隠そうとすると伝わってしまうのはなぜだろう？
かわいいあの子に
私はなれない
上手にウインクできたとて
やっぱりあの子にゃかなわない
しかたがないから私は私
開き直っていくしかないか