「紙飛行機」 2007/05/29 (Tue)

折りたたんだ羽根に願いをこめる

きらりきらりと光る青い空
ふわふわと漂う白い雲

どこまでも飛んでいきますように
できれば神様のところまで

「海の底」 2007/05/21 (Mon)

ゆらゆらと揺れる海面を
きらきらと輝く水面を切望しながら
海の底に堕ちていく

水の中の落下速度はゆっくりで
辺りは少しずつ青を増していく

どうもがいても
どうあがいても
浮き上がることができない

堕ちていく身体
堕ちていく心
堕ちていく私

どこまでいけば底につくのだろうか
辺りは一面の青

---

 

最近ちょっと落ち込み気味です。
自分に自信がもてない。
でもそんなときの方が詩は書ける気がします。

「青の夢」 2007/05/16 (Wed)

そこは青
深い深い青の中に
沈んでいく私。





ずいぶん遠くにきてしまった。





つぶやきすら吸い込まれる程の青



いったいどこまで沈んだら止まるのだろう

どこまで行けば良いのだろう



思考さえも青く染まり、
私は青の一部になる――

「かなしみの色」 2007/05/12 (Sat)

「かなしみってどんないろをしているの？」

きみは真剣な瞳で聞く。

「かなしみに色なんてないよ。」

僕は笑って応えたけど･･･



今なら分かる。

それは透き通ったブルー。

哀しいほどに冷たくきれいな冬の空の色。



二度と振り返らないきみの後ろ姿を見送った
あの空の色。