「ざぁざぁと」 2007/05/25 (Fri)

降り続ける雨
空は鉛色でどこまでも重たい

流れていく黒い雲
ふきつける強い風

滝のように激しくたたきつける雨
雨　雨　雨

降りやまないで欲しい
全てを洗い流すまで

「雨の庭」 2007/05/19 (Sat)

雨が降っている
細かい細かい霧雨

私は部屋の電気を消して
妹と庭を眺める

見慣れた庭は雨にしっとりとぬれて
色を濃くする
別世界のように


目を閉じると

　　雨のにおい

　　雨の気配

部屋に忍び込んでくる
別世界の空気


　カエルのはねる気配
　近づいてくる足音
　聞こえないなき声
　残像が残る花たち


目を開けるとそこはいつもの自分の部屋で
わたしはぱたんと窓を閉じる

「曇天」 2007/05/14 (Mon)

暗い空 どこまでも灰色の空 ふと立ち止まる どこへ行くんだろう どこへ向かっているんだろう わき上がる疑問は 灰色の雲のように 自分の心をおおっていく

「泥のような眠り」 2007/05/13 (Sun)

眠りたい。
誰にも妨げられることなく。

あなたに会えない。
会えない。
あえない。

どうしていいのかわからない。
わからない。
わからない。

いっそ、眠り続けられたら･･･
眠り続けられたら楽なのに。

泥のように
深くぬるくどろどろとした眠りの中に－。